お小遣いサイトの仕組みについての記事です。
お小遣いサイトは何で会社が成り立っているのか?
どういった仕組みで報酬が支払われているか?
お小遣いサイトって一見すると、登録するだけで○○円!!のような言葉が多く、運営側に何のメリットがあるのかが分かりにくいです。こういった疑問を解決していくべく記事を作成しました!!
この仕組みについて理解していない場合、格闘ゲームの説明書を読まずに利用するようなもので、パンチやキック(クリックやゲーム)等は直感的に利用できますが、普通は波動拳(広告利用)も厳しいと思います。そこへきて仕組みの難しいもの(100%還元等)はかのレイジングストームを説明書なしで放つ位の難しさです。ポイント交換はポイント合算サイトを利用したりすと、かのブレイクスパイラルのような難しさです。
まずは仕組みをしっかりと理解し、お小遣いサイトがどんな仕組みで利用され、どんなビジネスで運営が成り立っているかを知っておきましょう。
知っておきたい専門用語
お小遣いサイトとは?の仕組みを知るためには、まずこれらの専門用語を理解しておくとスムーズに話が進みます。難しい事ではありませんのでここで理解してみて下さい。
- 企業
- ASP
- お小遣いサイト
- 私達
この4つでお小遣いサイトという、正式名称で言えばポイントメディア事業が成り立っています。
企業(広告主)
企業(広告主)、もっと分かりやすい言葉で言うとスポンサーですね。
企業とはお小遣いサイトで代表的な企業をあげるならば、楽天市場やYahoo!ショッピング等です。
企業(広告主)は後で説明するASPに広告を掲載して下さいと依頼し、ASPが広告を発行し、お小遣いサイトや私達のようなブログ等、多種多様な方々に広告をクリックして商品を購入(契約成立)すると報酬を獲得できるというシステムを使えるようにしてくれます。
広告主はポイントメディア事業の頂点に君臨する存在であり、お金を払う所です。したがってポイントの還元率やお小遣いサイトの景気など、広告主が全てを握っています。お客様は神様という言葉がありますが、広告主はお客様、つまり神様です。
例えば無料会員登録で1件100円という広告を広告主が出すならば、お小遣いサイト側は特別な単価をもらわない限り100円以上の報酬を設定する事はできません。
ASP
アフィリエイトサービスプロバイダの略で、簡単に言ってしまえばお小遣いサイトの無料会員登録やショッピング等の広告を取り扱っている会社です。
お小遣いサイトが独自に広告主と提携して広告を出すこともありますが、通常このASPにある広告が、お小遣いサイトに掲載されている広告になります。お小遣いサイト運営会社もASPで取り扱っている広告を、ASPと提携してサイト上に広告を掲載しています。
ASPはアクセストレードやA8net、バリューコマース等複数あり、それぞれが提携している広告があり、それぞれの企業で扱っている広告が違います。ASPは広告を利用する企業(個人)を審査し、広告を掲載してもいいよという許可を出す所です。
広告主側にとっても、広告を出すという事に対してノウハウが無い場合、アフィリエイトプログラムを利用して簡単に広告を出すことができるようにしてくれるのもこのASPです。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、先程のASPの広告を自分の持っているサイト・ブログ・ソーシャルメディア等に張り、自分のメディアから広告をクリックしてもらうと報酬が発生するというシステムです。
このアフィリエイトは、一連の流れからお小遣いサイトを取り除いた状態になります。
例を上げますと、私がこのサイトでお小遣いサイトを紹介せず、クレジットカード発行等の広告を紹介するのであれば、それは個人がアフィリエイトを行っている状態です。その場合私が直接ASPと提携し、当サイトを審査してもらった上、ASPからの承認が降りた場合広告を発行する事ができます。
一例としてはバナーです。当サイトの各所に貼ってあるバナーはお小遣いサイトから直接バナー広告を貼っているものも多いですが、楽天市場とかになるとASPに審査を受け、バナーを発行してもらう事になります。
アフィリエイトの方が稼げる事は事実ですが、ブログ/サイトを作成し、先程説明したASPと直接提携し、当サイトを審査してもらうことが必要であったりとハードルが高いです。
お小遣いサイトの仕組み
お小遣いサイトの仕組みは、いわゆるアフィリエイトの中にお小遣いサイトが入る事で成り立っています。
図にするとこうなります。
よ~く見てよ~く読んで下さい。
赤矢印の流れは、企業側のお金の流れ。
青矢印の流れは、私たちが広告利用した時のお金の流れです。
企業側が11000円広告費用を出したと仮定します。
企業は1000円のものを購入した場合、購入金額の2%を還元し、500人の方に20円の還元を行う事を想定しています。
まず企業がASPに1000円支払い、ASPは1000円で広告作成を請け負います。ASPは広告を作りお小遣いサイトやブロガーさんたちに広告を提供します。
お小遣いサイトやブロガーさんたちがその広告をサイトに表示します。
この時点で企業が支払った広告費用費用は10000円です。
お小遣いサイトはASPから提供された広告の還元率を2%から1%に落とし、自身のサイトに広告を表示させます。お小遣いサイトは多くの方々が利用されている為、多くの方々にその広告が1000円のものを購入すると1%還元で10円ポイント還元されるという事が広まります。
その広告をたまたまお小遣いサイトで見た私が広告を利用し、1000円のものを購入します。
この場合、お小遣いサイトで設定された還元率は1%還元ですので10円獲得します。
私→10円
残りの1%である10円は、お小遣いサイトの報酬です。
お小遣いサイト→10円
ここまでで企業が出した11000円に対し、
ASPが1000円、
お小遣いサイトが10円
私達が10円
合計1020円の広告料金が使用されています。
ここが10000円になるまでが、お小遣いサイトの広告が出ている期間となります
仮にですが、あと499人の方が1000円のものを購入した場合、広告側が出した10000円という予算を超える事になるので、ここでASPの広告掲載は終了します。
私を含めた500人の方は450人×10円で5000円
お小遣いサイトは500人×10円で5000円
企業側は1000円の商品が500人に売れたのですから50万円の売上-広告費の1万円で49万円の売上です。
こう見ると私達がお小遣いサイトに中抜きされているように見えますが、私たちはお小遣いサイトがなければそもそも1000円のものを購入した場合、2%分である20円が還元される事を知らないのです。お小遣いサイトのお陰で広告を知ることができ、お小遣いサイトを経由する事により10円のポイント還元を受ける事ができます。
以上がお小遣いサイトの仕組みになります♪
お小遣いサイト流れ
ここまでの説明で分かっていだだけたと思うのですが、私達がお小遣いサイト経由で利用した広告の[承認・否認]の判断をしているのは、企業です。
お小遣いサイトは、企業側の確認待ちとなり、結果が出るとASPを経由してお小遣いサイトへ連絡が入るという流れになります。
正しく利用したのに通帳に[判定中]と記載されない場合は、お小遣いサイト・ASP・企業と多数のサーバーを経由しているので、どこかでデータ通信が途中で途切れてしまった可能性があり、その原因は通信回線の影響もありますが、ユーザーが利用していた端末による影響の場合もあり、様々な事が原因となります。
お小遣いサイト側も広告主から広告費をもらって運営しています。ですので、ユーザーが正しく広告利用したにも関わらずデータ通信が途中で途切れて通帳に反映されていないと、お小遣いサイト側も広告主からお金がもらえないので、保証制度のあるお小遣いサイトであればその点しっかりと確認してもらえます。
中には、お小遣いサイトに「広告利用したけどポイントが反映されていない」と問い合わせをしても、その問い合わせを受け付けてくれない広告主もいます。
楽天市場なんかもその一つですね。
ポイント獲得条件が記載されている場所に、問い合わせ不可だという記載が必ずあるので広告利用の際に確認してみてください。
根っこは企業
上記がお小遣いサイトの基本的な流れではありますが、いろいろ変則的なものも多々あり、例えばお小遣いサイトが広告主から直接受けている場合も十分あり得ます。
どのみち根っこは企業で、企業側が広告を発行しない限りは広告は発生しません。
これに対しアフィリエイトは、先程の図から、お小遣いサイトを省いた状態になります。
ですので先程の課金アイテムの例でいえば2.5%の還元率をそっくりそのまま報酬として獲得できるシステムです。
お小遣いサイトは宣伝によって成り立つ、企業を根っことする1つの宣伝業というビジネスです。
広告掲載を控える場合もある
お小遣いサイトではお馴染みの「LOHACO」などが、新型コロナウイルスの影響により広告の掲載を控えている状況となっています。
ハピタスで掲載されているお知らせなんですが、
このように『【重要】提携ショップのお取り扱い一時停止について』という、コロナウイルスによる影響で企業として成立しない状態となってしまっているようです。
今回一時停止となったLOHACO公式サイトを確認してみると、「新型コロナウイルスの影響による商品の品切れ及び、出荷状況に関するお詫び」が掲載されていました。
LOHACOにはコロナウイルスと関連する商品(マスク、手指消毒剤、トイレットペーパー等)があるため、注文数が1日の出荷量を大幅に上回ってしまっており、最短翌日配送を選択できない状態だったり、一部の商品では在庫切れが多く発生してしまっているという理由があるため、お小遣いサイトへの掲載を一時中断しているものと思われます。
多くの企業が品揃えやお届け体制が不十分な状況のままサービス提供を続けているので、致し方ない状況ではあります。
企業に広告を掲載させてもらいユーザーにそのサービスを利用してもらうことで収入を得ている以上、LOHACOのような有名ショップが使えないということはお小遣いサイト側へのダメージも大きいと思います。
コロナウイルスによる問題がいつまで続くかは分かりませんし、またこのようなウイルスによる問題、または災害によって企業が機能しなくなる可能性はゼロではありません。
広告費が入らなくなったお小遣いサイトの還元率が減っていく…という状況までならないことを願うしかありません。
お小遣いサイトが必要なのか?
これまでの記事を読んで頂いた方がおそらく疑問に思った事。
だったらアフィリエイトした方がいいよね?とも思うかもしれません。
なんでわざわざお小遣いサイトに中間マージンを払わないといけないの?確かにアフィリエイトした方が報酬額は上です。ですがこのアフィリエイト広告を自分で登録し、自分自身で利用するという事、結構な手間です。自分でクリックして商品購入がNGの場合もありますし、広告を貼る為にサイトを作らないといけない場合もあります。
アフィリエイト広告は宣伝してもらうという事が目的である為、宣伝するメディア(ブログ・Twitter等)があり、それが宣伝するメディアであるとASPに認められないといけません。
お小遣いサイトはそれらすべての課題をクリアして広告を出しています。その手間というものが最大のメリットです。
またお小遣いサイトもただ商品を購入するだけでは全く必要性を感じません。
ですので様々なキャンペーンやクリックポイント、時には利益よりも大きな還元率で私たちの利用意識を高めようとしています。お小遣いサイト運営会社が広告主さんとのやりとりで特別な単価を頂いている場合もあります。
以下、あくまでも例えの話ですので真に受けないように。
仮に、お小遣いサイト運営が楽天に、山吹色のお菓子を献上し、お主も悪よのぅ的なやりとりがあり、楽天市場の広告が3%還元にして、2%を私達に、1%を運営会社の利益にする事も可能です。逆も然り。
ですのでお小遣いサイトを経由すると一概に損をするとは言えないです。
お小遣いサイトのPVは相当なもので、毎月数千万PVはあります。毎月数千万PV、つまりアクセスのある宣伝は企業にとっても魅力的です。お小遣いサイトに掲載されている事自体が宣伝にもなりますので、そういう事があってもなんら不思議ではないと思います。
お小遣いサイトは、先程お小遣いサイトの仕組みあげた1%の報酬を積み重ねて会社の運営を行っている為、広告を利用してもらわないと報酬が発生しません。
だから広告が無くなったり広告主から提示される広告の単価が下がったりすると、お小遣いサイトは景気が悪くなったり、クリックポイントがいきなりなくなったりと改善・改悪を繰り返す状態になります。
お小遣いサイトのマージンについて
お小遣いサイトのマージンについて、大体50%が基本と思われます。
これはmanekin等では明確に記載してあったりします。
ポイントインカムだったら60~80%還元していると明記され、大体半分程度がマージンになります。
運営状態により左右されますが、お小遣いサイト運営会社の営業さんが頑張ってASPでも2%の所を3%に交渉したり、キャンペーンで見てもらいたい広告のポイントを赤字になる覚悟で上げたりと、一概には言えません。
例えば紹介制度の報酬なんか、2ティア50%と書いてあると、確実に広告の還元率の50%以上の報酬を確保していなくてはなりませんでしたが、最近は紹介報酬対象外の広告の出現により、数値が一定化する事も無くなりました。
残りはお小遣いサイト側の企業努力に全てが委ねられています。
又、i2iポイントのように、還元率を一時的に95%位にすることも稀にありますし、あるいは100%に加え、広告主と交渉して100%以上にしているという事もない訳ではありません。
だからこそGMOという大企業が運営するポイントタウンは還元率を高く設定できますし、交渉にも有利です。ポイントサイトとして実績のあるモッピーなんかも、東証一部に上場しているような企業ですし、交渉する事も可能です。
逆に中小お小遣いサイトは交渉ができない、案件を掲載できない、あるいは還元率を低く設定せざるを得ないという所があります。
iTunesアフィリエイト(終了)
iTunesアフィリエイトは、Appleが独自に開催するアフィリエイトです。
App Storeのアプリインストールの課金アイテムを利用すると、○%還元されるというのもここに該当します。
2018年1月時点でのアフィリエイト料率は、アプリインストールに関しては2.5%、iTunes Storeにおいては7%です。
ですので、課金アイテムを利用すると購入金額の1%が還元される!!という広告があった場合、1.5%はお小遣いサイトのマージン、1%は私たちに還元されるという事です。
中にはモッピーのように2%還元(最大7.5%)と、2.5%を大きく上回っている所もありますが、これはiTunesギフト購入の際に5%を還元し、プリペイドカードを使うことでiTunesアフィリエイトを超える還元率を実現しています。
iTunesギフトは大量購入した場合、少し安価に購入する事が可能という所に目をつけた企業努力という事になります。
お小遣いサイトが無料は当たり前
これまででお小遣いサイトの仕組みは理解して頂けたでしょうか?
仕組みを理解して頂けた場合、お小遣いサイトを利用するのはどうやっても完全無料だという事がわかります。これは一般的に悪質と呼ばれるお小遣いサイトにおいても同様です。
少なくとも、私が当サイトに記載したお小遣いサイトの中で、登録する事で料金が発生した事は一度もありませんし、お小遣いサイト側にに料金を支払いお小遣いサイトを利用させてもらうという事はありませんでした。
唯一例外としてタッチモールというサイトがありますが、このサイトでも無料会員登録、有料会員登録が分かれ、自動的に有料会員に切り替わったりする事はありません。
月額の料金を支払う事で還元率が現在のお小遣いサイトよりも数倍高いという特典があるので、有料会員という制度があるのも納得が行きます。
現在のお小遣いサイトは、広告を利用して貰い、獲得できるポイントの中間マージンで成り立っている為、仕組み的に費用が発生する事はおかしいです。だって意味が分かりませんよね?お小遣いサイトの仕組みから、会員登録が有料である理由、タッチモールのように何かしら理由がなければ何の為に月額料金を払うのかが説明できません。
費用が発生するケースは、お小遣いサイトを登録後、月額料金のサービス広告を利用したり、カード発行した後、年会費が発生する等の広告利用を行った先で料金が発生する場合というのは考えられます。
今後タッチモールのように、広告の還元率が数倍となるお小遣いサイトが出て来る可能性はありますが、基本的にお小遣いサイトのリスクというのは登録情報だけで、登録しただけで料金が発生するというのは悪質なサイトだと思って下さい。
まとめ
以上がお小遣いサイトとは?仕組みについてです。これだけ分かっていればお小遣いサイトに対する基本的な概念・知識は十分です。
簡単にまとめるなら、お小遣いサイトは広告主が発行した広告を、自分自身に変わり提携してくる代わりに、手間代として中間マージンを頂くという事が仕組みです。
お小遣いサイトは、仕組みから考えても広告を利用してくれるユーザーを獲得できているかが全てであり、運営会社の景気に直結します。よってお得なキャンペーンを維持できるサイトにおいて利益が上がっているという事が分かります。利益が上がっていないとお得なキャンペーン自体できないし、還元率も下がってきます。
お小遣いサイトの仕組みとお小遣いサイトの景気は密接な関係にあります。
お小遣いサイトの景気が悪い時は、お小遣いサイトの仕組みが成り立っていない時、すなわち広告を利用されていない時となります。
お小遣いサイトの仕組みを理解して利用している、あるいはこれから利用するお小遣いサイトがどういう状態であるかを予測することができます♪
初心者用お小遣いサイト利用ガイドのまとめ一覧ページです。 このページは概要で、各個別ページに詳細な内容が記載されています。 この内、必ず必要と言えるものについてはSTEPというチェックが入っています。 残りのものについては補足の要素... 初心者用お小遣いサイト利用ガイドまとめ - お小遣いサイトの危険性を検証!!小遣い稼ぎ |